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講義内容の視覚化

それまでパソコンをあまり触ったことがない、という方に
コンピュータのしくみ、ネットワークのしくみを伝えるのは
やはり、とても難しいことでした。



操作中心の講義では、これは少し極端な表現ですが、
クリックを1回するごとに小さな達成感を得ることができます。



が、概念を中心とした講義では、それがありません。



まして、
ネットワークはなぜつながるのかといったことは
どんなに言葉を尽くしても、
どんなに丁寧な図を描いて説明しても
受講生の表情に「そうだったのか!わかったぞ!」は現れません。




私が初めてネットワークのしくみを知った時は、感動の嵐でした。

たとえば、IEのキャッシュ。
「2度目はローカルを見に行ってるんだよね」と聞いた時、
「えーっ!そうなの?すごい!そうだったのかー!」でした。

機会があってIEのキャッシュを講義で取り上げた時も、
「へぇ!!」と瞳をキラキラさせる方が大半でした。



それが・・・。



2年ほど前から、その反応が見られなくなったのです。
それまでと同じ説明を講義でしても、受講生の反応は「きょとん?」

初めて、この「きょとん?」という反応に出会った時、
軽くパニックになりました。なぜ? なぜ「きょとん?」なの?と。

そこから試行錯誤が始まりました。

色々な方から話を聞き、本を読み、
使用するテキスト、スライドは毎回作り直し、
授業の都度、このクラスはこれで反応が良かった、
こちらのクラスはこれだとよくうなずいていた、などなど、
文字通り、まさに手探りの日々でした。

そうして昨年。

ようやく、どのクラスの受講生からも笑顔やキラキラした瞳が
見られるようになりました。

「とてもわかりやすかった」
「ネットワークって楽しい。好きになりました」
「私も自分で自宅のPCにメモリを追加しました」

嬉しそうに話してくれる受講生の笑顔を見ると、
試行錯誤を続けていた日々の苦しさも吹き飛びます。


やはり、ちょっとしたことだったのだと思います。



たとえば、IEのキャッシュについての導入部。
それまでは、口頭で


「Wordって2度目の起動は早いですよね?」


だけでした。


それを、アニメーションにしました。
導入部からアニメーションを使ったのです。


そして、そのまま
・ディスクキャッシュを説明につなげ、
・IEのキャッシュ
・キャッシュの問題点と対策方法と続き、
・最後にメモ用スライドを出してメモを取っていただきました。



実は、この流れは当初とまったく変わらないのです。
しかし、


・アニメーションを多用したこと
・途中にクイズを入れたこと、
・最後にメモタイムをたっぷり取ったこと


で、聞いている方の満足度が大きく変わったのです。



はぁ・・やっと・・。



と、あたかも目標を達成したかのように書いていますが・・・
まだまだ、まだまだ、です。
まだまだ改善の余地があります。


パソコンなど、なくても生きてはいけます。
ちょっと使えれば、それでもう十分なのだとも思います。


それでも、私は少しでも多くの方に
「楽しい!」「好き!」と感じていただきたいと思っています。


講義の準備にかける時間も労力も膨大ですが、
長い人生の中で、無理をしてがんばれる時間はそう多くはありません。


あと少し。あと、もうちょっと。

今年も、試行錯誤を続けたいと思います!
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